この記事では、羊毛フェルトの作業用マットの役割とその種類について紹介します。
【一覧表】まとめ
マットとその代用品の特徴を表に示します。購入する際の参考にしてください。
マットの役割
マットは、羊毛フェルトを行うときに下に敷くスポンジのことです。
羊毛フェルトではニードルを使うため、固い机などに当たってニードルが折れるのを防ぐために、マットを敷きます。メーカーで販売されているマットは厚みがあるため、マットを貫通して机に届く心配がありません。
ただし、マットは他のもので代用することが可能です。
マットの種類(メーカー製のマット)
マットは大きく分けてブラシ系とスポンジ系があります。それぞれの特徴としては次の通りです。
ブラシ系
用途…立体・平面作品向き
値段…少し高い
・定期的に羊毛を取り除けば長持ち
スポンジ系
用途…立体作品向き
値段…安い
・使用するとへこんでくるため消耗品
・スポンジカスが出てくる
初めて羊毛フェルトをする場合はスポンジ系をおすすめします。作業面積が広くとれるので使いやすく、場所を取らずに保管できるからです。万が一、羊毛フェルトに飽きても、出費が抑えられるという利点もあります。
反対に慣れている方はブラシ系をおすすめします。スポンジ系よりも長持ちし、スポンジカスが出ることもありません。ブラシの上にいらない布やフェルト生地を敷けばマットの掃除も楽です。
<ブラシ系>【クロバー】フェルトパンチャー用ブラシマット
使いやすいと非常に好評なブラシマットです。私も愛用しています。
立体作品から羊毛刺しゅうのような平面の作品まで対応できるので、羊毛フェルトを続けるなら欲しい道具です。使っているうちに羊毛がブラシの内側に絡んで汚れてしまいますが、ブラシの上にいらない布やフェルト生地を敷けば汚れにくくなります。
作業面積が若干小さいのが惜しいところです。
<ブラシ系>【海外製】フェルトパンチャー用ブラシマット
海外のよくわからない製品なので、紹介するかどうか悩みましたが便利なので紹介します。
クロバーのブラシマットの面積を2倍にした商品です。性能が同じで使い心地は良いです。
ブラシマットの面積を広くしたいならばおすすめです。
Amazonで「フェルト ブラシ」と検索すれば1400円くらいで購入できます。(価格がまちまちな理由は不明です。到着時、箱がボロボロなのはしょうがないですが、商品は無事でした)
<スポンジ系>【ハマナカ】フェルティング用マット
羊毛フェルトを初めて挑戦した際にこちらを使ったクリエイターは多いのではないでしょうか。発泡ポリエチレン製のシンプルなマットで、安価なのにしっかりとした固さがあります。
耐久性は低く、使用していくうちにマットの表面を押しつぶしてしまうのでへたりは早いです。またスポンジがニードルでズタズタになるのでスポンジカスが出てきます。マットが劣化した場合はフェルティング用・マットカバーを使うことで再利用が可能です。
羊毛フェルトを長く続けるのであればクロバー製のフェルティング用マットスポンジマットかフェルトパンチャー用ブラシマットに変更するのが良いかと思います。
<スポンジ系>【クロバー】フェルティング用スポンジマット
今まで使ってきたスポンジマットの中では一番使いやすいです。高い耐久性がありスポンジカスも出にくい商品です。また、厚みがあるため安全性も向上しています。スポンジ素材のため、使用していくうちにへたってしまうことがありますが、両面使えるので長持ちします。
マットの種類(代用品)
マットは必ずしもメーカー製にする必要はありません。作業中のニードルの保護が目的であれば代用は可能です。以下に例を紹介します。
発泡スチロール または ウレタンフォーム(ウレタンスポンジ)
梱包など使用されている発泡スチロールでも代用はできます。その際、発泡剤はポリスチレン(PS)ではなくポリエチレン(PE)を選ぶことをおすすめします。スポンジカスが出にくい素材になっています。
ウレタンフォーム(ウレタンスポンジ)は、簡単に言うと柔らかいプラスチック素材です。硬さが複数種類ある中で、そこそこ低反発なものを選ぶことがポイントです。ただし、倫理的な観点から言えば、偶然入手した際に使用することに留め、わざわざ代用品を購入するのであれば、クロバー製品のものを購入した方がよいでしょう。
キッチンまたはお風呂スポンジやメラミンスポンジ
羊毛フェルトのマットは食器洗い用のスポンジやお風呂掃除用のスポンジで代用可能です。100均で2個セットなどで売っていて安価なのに使いやすいです。厚くてある程度弾力がある方が、ニードルで刺しやすく使いやすいです。反対に不織布の面やメッシュ状のスポンジは刺しづらいです。
当然ですが、マットの代用にする場合は新品のものを使うようにしましょう。
また、掃除用のメラミンスポンジでも代用できます。上記のスポンジより早くボロボロになるので長持ちはしませんが、安くたくさん入手できるメリットがあります。
まとめ
マットはニードルの破損を防ぐ役割があります。ケガを防ぐためにも、なるべくマットを使うことをおすすめします。その際は必ずしもメーカー製のマットを使う必要はなく、代用可能です。
メーカー製ではクロバーのブラシマット、代用品では食器用またお風呂掃除用のスポンジが使いやすいです。使ったことが無い方は是非使ってみてください。
今回は以上です。
楽しい羊毛ライフを！
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