この記事では、ニードルホルダーの役割とその種類について紹介します。
使い心地に主観が入っているので参考程度にお願いします。
ニードルホルダーの役割
ニードルホルダーはニードルを装着して持ち手を作る道具です。ニードル単体で持つより持ちやすくなり、長時間作業をしても手が疲れにくくなる効果があります。
また、ニードルを2本以上装着できるものもあります。ニードルを刺す際の抵抗は増えますが、一回で刺す量が多くなるので纏まるスピードが上がります。
ニードルホルダーの種類
以下は一般的なニードルホルダーの紹介です。ニードルホルダーには、ニードルが交換可能なタイプと交換できないタイプがありますが、今回は交換可能なタイプに絞ります。
交換可能なタイプのニードルホルダーは、購入時には既にニードルが取り付けられていますが、必要に応じて取り外すことで別のニードルを取り付けることができます。
なお、4,5本以上装着できるものはニードルパンチと呼ばれたりします。
【ハマナカ】フェルティング用ニードルグリップ
メーカー:ハマナカ
入手:全国の手芸店など
値段:758円(ハマナカ商店)
持ち手がゴム製なのが特徴の1本針用ホルダーです。
手が滑りにくく、ペンを持つような感じで使うので1本針用の中では一番疲れにくいです。子供でも安心して使えます。
しばらく使うと持ち手のゴム部分に毛が付いたり、べたべたしてくるのがネックですが、それを差し引いても非常に役に立つ道具です。
【ハマナカ】フェルティング用ニードルホルダー<2本用>
[引用元]https://amuuse-hamanaka.com/shopdetail/000000002088/
メーカー:ハマナカ
入手:全国の手芸店など
値段:682円(ハマナカ商店)
コンパクトで手にフィットする設計となっており、ニードルを2本まで装着できます。
1本針では物足りないが3本針では刺しにくいという方におすすめです。装着の度に蓋を外す手間がかかりますが、頻繁に変えなければ問題ありません。
但し、同メーカのレギュラー針(H441-014)が使用できないように、太いニードルは入りません。
クロバーのニードルは装着可能です。
また、ニードルの交換に付属のパーツが必要なので、それを保管する手間があります。
【クロバー】フェルトパンチャー<1本針用>
メーカー:クロバー
入手:全国の手芸店など
値段:1100円(クロバー)
値段は若干高いですが、使いやすいと評判と1本針用ホルダーです。グリップはゴム質ではないですが指にフィットする形になっています。持ち手の部分がニードルの先端に近いので、深く刺すことはできませんが、そのおかげでニードルが折れにくいとも言えます。ハマナカのニードルグリップと同等に好評で、どちらを選ぶかは好みになります。
こちらは長いニードルをセットした状態ではキャップが閉まらないデメリットがありますが、使用に問題はありません。
上:約9cmの長いニードル(キャップが閉まらない)
下:約7.5cmのニードル(キャップが閉まる)
【クロバー】フェルトパンチャー<3本針用>
メーカー:クロバー
入手:全国の手芸店など
値段:1650円(クロバー)
こちらは3本までニードルを装着できるホルダーです。3本装着した場合、刺す際の抵抗も増えるため力が必要ですがスピーディに仕上げることができます。1本や2本のみ装着することもできますが、1本専用ホルダーと比べると持ちやすさで劣ります。
【クロバー】フェルトパンチャー<5本針用>
メーカー:クロバー
入手:全国の手芸店など
値段:2090円(クロバー)
5本まで装着できるホルダーです。主に羊毛刺しゅうで使われ、一度に広い範囲をフェルト化できます。羊毛フェルトでは薄く平べったい形を作る時に重宝します。
立体の造形にはあまり向きません。
海外製のニードルホルダー
海外製では5本以上のニードルホルダーが販売されています。手芸店ではほとんど取り扱っていないのでネットショップで購入することになります。
【アシュフォード】フェルティングニードルパンチ<3本、5本針用>
[引用元]https://www.ashford.co.nz/products/felting/product/needle-felting-punch
入手:ネットショップ
値段:3本針:1815円(Workshop 金の羊) 5本針:4268円(Workshop 金の羊)
ニュージーランドのメーカーであるアシュフォードの製品です。3本針は透明のホルダー、5本針は木製のホルダーになっています。それぞれホルダー内にニードルを収納することができると書かれています。少し値が張るので未購入ですが、クロバー製品との性能差はあまりないと思います。
シックなデザインは作業場の雰囲気にぴったり合うため、好みであれば購入しても良いでしょう。
【ドイツ製】フェルティングニードルパンチ<4本、6本、9本針用>
[引用元]https://www.hitsuji.co.jp/view/category/mokuteki-004-001-001
入手:ネットショップ
値段:4本針:1474円(Workshop 金の羊) 6本針:2090円(Workshop 金の羊) 9本針:3190円(Workshop 金の羊)
ドイツ製の木製ニードルホルダーです。最大9本まで装着でき、広範囲を一気に刺すことができます。その分、刺す際の抵抗も増え、ニードルが折れやすくなるので注意が必要です。とにかくスピードを求める方向けにおすすめです。
どのニードルホルダーがおすすめ?
初めて買うなら【クロバー】フェルトパンチャー<1本針用>
おそらくここまで読んでいる方はニードルホルダーの購入を考えているかと思います。初めて購入するのであれば【クロバー】フェルトパンチャー<1本針用>をおすすめします。
理由は、ニードルが折れにくいと感じたからです。
【ハマナカ】フェルティング用ニードルグリップと比べて、持ち手の部分がニードルに近いため、真っ直ぐ刺しやすくなっています。真っ直ぐ刺すことでニードルが折れにくくなるので、初めて購入するのであればクロバー製品をおすすめします。
作業のしやすさを求めるなら【ハマナカ】フェルティング用ニードルグリップ
羊毛フェルトに慣れて「真っ直ぐ刺せるよ!」という方には【ハマナカ】フェルティング用ニードルグリップをおすすめします。持ち手がゴム質なので【クロバー】フェルトパンチャー<1本針用>より持ちやすく、手が疲れにくいです。ニードルの交換も手間ではないため1本あれば非常に便利です。
スピードを求めるなら3本針がおすすめ
「羊毛を刺すのに時間が掛かる!」という方には【クロバー】フェルトパンチャー<3本針用>をおすすめします。理由は長い目で見るとお得だからです。
同じ用途としては【ハマナカ】フェルティング用ニードルホルダー<2本用>があります。両者の性能を比較すると次のようになります。
【ハマナカ】
○2本針
○刺す際の抵抗が小さい
○値段が安い
△ニードルの交換が手間(補助パーツの保管)
【クロバー】
○3本針
△刺す際の抵抗が大きい
○ハマナカより値段が約2倍高い
○ニードルの交換が楽
それぞれメリットデメリットありますが、決め手はニードルの交換のしやすさです。ニードルが折れたときなど、交換する際にいちいち手間が掛かると意欲が削がれてしまいます。値段が高いですが、慣れてくると3本針も欲しくなるので、そうであれば初めからクロバーの3本針を購入する方が良いかと思います。刺す際の抵抗感も、ハマナカの細針やクロバーの仕上げ針など細いニードルを使うと小さくなります。
交換時、持ち手を回転させて取り外して交換する
なお、ニードルを2本だけ装着することもできます。
おわりに
ニードルホルダーを使用することで、手の疲れが軽減され、さらに一度に刺す量が増えるため作業スピードが向上します。これにより、結果的に作品を早く仕上げることが可能です。反面、精密な作業は苦手であるため、状況に応じて使い分けることが必要です。
まだ使用したことが無い方は、その使いやすさに感動すると思います。
今回は以上です。
楽しい羊毛ライフを!
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