羊毛

芯材の種類と使い分け

「芯材の使い方と種類」というタイトルのアイキャッチ画像 羊毛

羊毛フェルトの作品を作る際、大まかな形を作る土台として芯材を使うことがよくあります。芯材を使うことで、作品の形をしっかりと保てることができたり、効率的に作れたりなど、様々なメリットがあります。この記事では、その芯材について詳しく紹介します。

この記事のポイント
  • 芯材には「ニードルわたわた 生成り」を使う
  • kg単位で安く買うなら「ランヴィエ生成羊毛」がおすすめ!
  • 手芸綿や発泡スチロール、毛糸でも代用できる

芯材を使うと作品が上手に作れるよ!

羊毛フェルトにおける芯材とは?

羊毛フェルト作品の中綿や芯として使う羊毛のことです。ハマナカ商店の「ニードルわたわた」が有名です。わた状に加工されているので、ニードルを軽く刺すだけで簡単にまとまります。

芯材は、作品の大まかな形(ベース)を最初に作るために使用します。このベースに、着色された羊毛をニードルで刺して作品を仕上げていきます。

芯材を使うメリット

芯材を使うメリットは以下の通りです。他にもあると思いますが、大きなメリットはこれくらいです。

・作業時間が節約できる…ニードルを軽く刺すだけで簡単にまとまるので、フェルト化の手間を大幅に減らして作業を効率化できます。個人的に一番大きなメリットです。

・形状が安定する…芯材をしっかり固めると、作品の強度が上がり、形が崩れにくくなります

・全体像が把握できる…芯材で作ったパーツを組み合わせて仮止めすれば、作品の全体像を把握できます

・制作費の節約になる…高価なメリノウールを消費しないので、制作費を抑えることができます

芯材の使い方

特別、難しいことはしません。必要な分量を取り出し、ニードルで刺すだけで纏まります。
初めからふわふわの状態なので、手でほぐす必要はありません。ニードルはクロバーのレギュラー針や太針、もしくはハマナカのフェルティング用ニードル(極細ではない方)を使います(他にもありますが、別の記事で紹介します)。刺す前に、芯材を手で小さく折りたたむなどして、ざっくり形を決めてから刺します。

芯材の種類

羊毛フェルトでよく使われる芯材を4種類紹介します。

ニードルわたわた

ハマナカのニードルわたわたです
出典:ハマナカ商店 ニードルわたわた

ハマナカ商店から販売されている商品で、初心者から上級者までずっと使える優れモノです。少ない回数で早く纏まるのでベースに最適ですが、値段が少し高いのがネックです。

黒やピンク色も販売されています。外側に使う色羊毛と似ている色の芯材を使うと、まだ色羊毛を付けていない部分が若干分かりにくくなります。外側と異なる色の芯材を使うと、色羊毛を付けていない場所が分かりやすくなりますが、芯材を隠すために色羊毛を多く使うので、時間が掛かります。実際に使ってみて選ぶのが良いですが、迷ったら肌色の「生成り」で問題ないです。

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ランヴィエ生成り羊毛

ランヴィエ生成り羊毛の写真です
ランヴィエ生成り羊毛

ペレンデール鎌倉で販売しているベース羊毛です。ニードルわたわたと同じように使えます。送料はかかりますが、大量に買えばグラム当たりの値段は安くなります。ニードルや染色羊毛も売っているので一緒に買うとお得です。

ただし、サイト先の注意書きにもありますが、羊の毛質・匂い・ゴミ(他の毛など)の入り方がロットごとに差があり、ニードルわたわたと比べると、ゴミが少し入っています。より羊らしさ残っている感じですね。糞ではありません。使う分には全く問題ありませんので安心してください。

販売ページ⇒https://www.perendale.net/product-list/11

手芸綿(ポリエステルタイプ)

手芸店で見かける普通の手芸綿も芯材として使用できます。数百グラムで販売しているので、芯材を大量に使うならおすすめです。抗菌・防臭タイプを使うと保管面でも安心です。ニードルわたわたと比べるとまとまりにくさはあるので、質を重視するような販売用などの作品を作る場合はニードルわたわたを使った方が無難です。
私の場合、「清原の抗菌・防臭手芸綿」、「帝人のマイティトップⅡ」が問題なく使用できました。

▼清原 KIYOHARA 抗菌 防臭 手芸わた 300g SWK-300 ホワイト

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100均の手芸綿

値段は最も安いですが、当たりハズレがあります。昔に100均の手芸綿をいくつか試したことがありますが、上手く纏まる手芸綿と、繊維がツルツルしていたため、全く纏まらなかった手芸綿がありました。上手く纏まる手芸綿が見つかればいいのですが、このように纏まらない場合もあるため、あまりおすすめしません。個人的には、上記で紹介した手芸綿を使った方が良いです。

どの芯材を使えばいい?

単価が安い順で100均 → 手芸綿 → ランヴィエ生成り → ニードルわたわたです。ただし100均は述べたようにあまりおすすめできないので省くと、実質、手芸綿が値段と品質のバランスが良く、コストパフォーマンスに優れていることが分かります。

販売用作品のような質重視の場合は、ニードルわたわたランヴィエ生成りを使った方が無難かもしれません。その場合、ランヴィエ生成りを2kg買うなどで送料無料にすれば、ニードルわたわたより安くなります。

ちなみに、ランヴィエ生成りを1作品に20g使った場合、100作品作れば2kg消費することができます

手芸綿とニードルわたわたを組み合わせる

若干ですが、制作費を抑えられるテクニックです。作品の中心は安い手芸綿で作り、その外側をニードルわたわたで作ります。色羊毛を付ける面がニードルわたわたになるので、見た目と質感はそのままで費用を節約することができます。

上記以外の代替品

以下は、私が使用したことがある少し変わった芯材です。

発泡スチロール・スタイロフォーム

写真のスタイロフォームは発泡スチロールより加工し易い

非常に大きい作品を作る際の芯材の芯材として有効です。発泡スチロールやスタイロフォームの上から、ニードルわたわたなどの芯材をニードルで刺して固めることで、効率的に大きな芯材を作ることができます。制作時間とコストを節約することができます。これを使う目安は微妙なところですが、だいたいバスケットボールよりも大きい作品を作る場合に有効だと思います。ニードルで刺していくと表面がボロボロになり、凹んでしまうので注意が必要です。
なお、加工の際はスチロールカッターで切断すると、ゴミが出にくいです。

スタイロフォームを使ったクルマユの写真
床から頭の先までの高さ約50cm。中身にスタイロフォームを使っている。その外側に手芸綿、さらにその外側にランヴィエ生成りを使用している。

毛糸

テクノロートに毛糸を巻いた

ワイヤーなどにくるくる巻いて厚みを持たせた芯材で、細長い形状を作ることができます。刺す必要が無く、巻き始めと巻き終わりを接着剤で固定します。活用する機会は少ないかもしれませんが、こういう方法も覚えておくと便利です。

使わなくなった羊毛や端切れ

使わなくなった羊毛は芯材として再利用することができます。ニードルわたわたと混ぜたり、まとめて軽くフェルト化したりして使用します。羊毛の無駄を減らせるので、経済的です。個人的に、質感や刺し心地に若干ばらつきがある気がするので、それらを気にしない人向けです。

おわりに

芯材を上手く活用することで、作業時間が大幅に短縮できます。使ったことが無い方は、この機会に使ってみてはいかがでしょうか。

今回は以上です。良い羊毛ライフを!

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