- マットはニードルが固い机に当たって折れないようにする役割がある
- マットにはスポンジ系とブラシ系がある
- スポンジ系は安価で消耗品.ブラシ系は高価で長持ちで小さいパーツ向き
- キッチン用スポンジで代用可能

マットがあれば安全に作業ができるよ!
羊毛フェルトに使うマットにいくつか種類があり、それぞれメリット・デメリットが存在します。制作に適したマットを使い分けることで、結果的に時間もお金も節約することができます。この記事では、そのマットについて色々紹介します。
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マットとは?
羊毛フェルトのマットとは、制作時に使用する下敷き用のマットのことです。主にスポンジ系とブラシ系に分けられます。役割は次の通りです。
・作業中に、ニードルの先が机に当たり折れるのを防ぐ
・ブラシマットとスポンジマットを使い分けることで、効率的に作業ができる
スポンジ系とブラシ系の違い

初めて羊毛フェルトをする場合はスポンジ系をおすすめします。作業面積が広くとれるので使いやすく、場所を取らずに保管できるからです。万が一、羊毛フェルトに飽きても、出費が抑えられるという利点もあります。
欠点としては、使用していくうちにへこんでしまう点、スポンジカスが出てしまう点、深く刺しすぎると羊毛がマットにへばりつく点です。へこんでしまうとマットが薄くなるので、ニードルが机に当たりやすくなります。スポンジカスとは、スポンジがニードルでズタズタにされることによって出てしまうカスのことです。作品に付くといちいち取り除くのが面倒です。羊毛がマットにへばりつくというのは、ニードルを深く刺しすぎると、羊毛がマットに食い込んで取りにくくなる現象のことです。剥がした際に毛が引っ張られてしまい、作品がけばけばになってしまいます。特に初心者は深く刺し込んでしまいがちなので、少しストレスが溜まるかもしれません。
一方で、慣れている方はブラシ系をおすすめします。薄いシート状の形を作ることができるので表現の幅が広がります。スポンジ系よりも長持ちし、スポンジカスが出ることもありませんので、長期的に見れば出費を抑えられます。ブラシの上にいらない布やフェルト生地を敷けばマットの掃除も楽です
スポンジ系のブラシについて
入手しやすいマットについて紹介します。
【ハマナカ商店】フェルティング用マット

初めての羊毛フェルトにぴったりです。羊毛フェルトを初めて挑戦した際にこちらを使った作家は多いのではないでしょうか。発泡ポリエチレン製のシンプルなマットで、しっかりとした固さがあります。
耐久性は低く、使用していくうちにマットの表面を押しつぶしてしまうのでへたりは早いです。またスポンジがニードルでズタズタになるのでスポンジカスが出てきます。マットが劣化した場合はフェルティング用・マットカバーを使うことで再利用が可能です。
▼ハマナカ フェルティング用マット
【クロバー】フェルトパンチャー用スポンジマット

非常に使いやすいスポンジマットです。高い耐久性がありスポンジカスも出にくい商品です。また、厚みがあるため安全性も向上しています。スポンジ素材のため、使用していくうちにへたってしまうことがありますが、両面使えるので長持ちします。
先ほど紹介したハマナカ商店のフェルティング用マットを買い替える際はこちらを検討してみてはいかがでしょうか。
▼Clover フェルトパンチャー用スポンジ
ブラシ系のブラシについて
【クロバー】フェルトパンチャー用ブラシマット

使いやすいと非常に好評なブラシマットです。私も愛用しています。
立体作品から羊毛刺しゅうのような平面の作品まで対応できるので、羊毛フェルトを続けるなら欲しい道具です。奥まで刺し込めるので、薄くて小さいパーツが非常に作りやすいです。使っているうちに羊毛がブラシの内側に絡んで汚れてしまいますが、ブラシの上にいらない布やフェルト生地を敷けば汚れにくくなります。作業面積が若干狭いのが惜しいところです。
▼Clover フェルトパンチャー用ブラシマット
【海外製】フェルトパンチャー用ブラシマット

海外の製品でメーカーが不明なので、紹介するかどうか悩みましたが便利なので紹介します。
クロバーのブラシマットの面積を2倍にした商品です。性能が同じで使い心地は良いです。
ブラシマットの面積を広くしたいならばおすすめです。私は3台持っていて、用途ごとに使い分けています。
マットの代用品
マットは必ずしもメーカー製にする必要はありません。作業中のニードルの保護が目的であれば代用は可能です。以下に例を紹介します。
キッチンまたはお風呂スポンジ
キッチン用のスポンジやお風呂掃除用のスポンジで代用可能です。100均で2個セットなどで売っていて安価なのに使いやすいです。厚くて、ある程度弾力がある方が、刺しやすく使いやすいです。一方で不織布の面やメッシュ状のスポンジは刺しづらいです。スポンジカスが出るので注意です。
当然ですが、新品のものを使うようにしましょう。
オリジナルのマットもあり
Youtubeで作業動画を見ると、自作と思われるクッションのようなマットが登場します。特に海外作家に多いです。職人って感じで私は好きです。
残念ながら私は使ったことはありませんが、どんなメリットがあるのか考察してみます。
①好きな柄を選べるのでモチベーションが上がる
②自分のブランド力の強化
③大きいマットは作業中の手首置きになる
④作業中にマット形状を変えられるため、立体的な作品を作る際の支えになる
こんなところでしょうか。魅力を感じたら是非作ってみてください。
体験談 マットに羊毛が残ってしまう
スポンジ系でもブラシ系でも、共通の欠点があります。それは、マットの上で濃い色の羊毛を扱ったあとに薄い色の羊毛を扱うと、残った濃い色の羊毛を拾ってしまい、それが目立ってしまうことです。対策としては、使用した後に残った羊毛を手で取り除くか、マットの上に要らない布やフェルトを敷くことで回避できます。
私は使う色や用途で分けて、ブラシマットを合計7台持っています。お金は掛かりますが、まあ仕方がないということで。。。
おわりに
マットはニードルが折れるのを防ぐ役割があります。ケガを防ぐためにも、なるべくマットを使うことをおすすめします。
今回は以上です。良い羊毛ライフを!



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