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ニードルと羊毛の保管方法

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せっかく羊毛やニードルを購入しても、適切に保管しないと、ニードルが錆びたり、羊毛に虫が付いたりすることがあります。この記事では、そんなトラブルを防ぐための保管方法を紹介します。

羊毛に虫が付いているとテンション下がるよね⤵

忙しい人向けのまとめ

Points
  • ニードルは湿気が無い場所で保管
  • ニードルと一緒に吸湿紙や乾燥剤を入れるとgood
  • 羊毛はチャック付きポリ袋または風通しが良い場所に保管
  • 羊毛や作品は防湿剤・防虫剤(ムシューダなど)と一緒に保管

ニードルが錆びる原因

ニードルは多くのメーカーから販売されていて、その主成分は鉄であるため、錆びやすくなっています。通常、錆びに強くするためにメッキ仕上げが施されていますが、それでも完全には防げません。

鉄が錆びる原因は、酸素による酸化反応です。また、水分があると酸化反応が早まります。そのため、湿気の少ない場所で密閉して保管することが、錆び対策になります

ニードルの保管方法

密閉容器で保管

写真は私が実際にしている保管方法です。丁度いいサイズmp蓋つきPPチューブにニードルを入れています。このためだけに200本×2箱を一万円以上で買いました(泣)。単品では売ってないのよね。

私は吸湿紙などは入れていませんが、密閉をしてさらに吸湿紙を入れれば万全だと思います。また、ラベルを貼ってどのニードルか判別できるようにしています。

このPPチューブは専用ページで販売する予定です。

付属のケースで保管

クロバーやハマナカのニードルを購入した際のケースに保管する方法もおすすめです。湿気に気をつければ錆を防げるので、安心して使えます。クロバーのケースには長方形の紙が入っていますが、これはおそらく錆防止用の吸湿紙です。捨てずに一緒に保管しておきましょう。

ピンクッションで刺して保管

密閉ではありませんが、湿気に注意すればピンクッションでも保管可能です。手作りでかわいいデザインのものもあり、デザイン重視の方におすすめです。

注意しなければならないのは、中綿は羊毛、髪の毛、コーヒーの粉など油分が含まれているものを選びます。中綿が化繊の場合、化繊には油分が無いので、錆びの原因になります。

羊毛は通常、洗浄されているため、油分が少し落ちています。その場合は、椿油などの不乾性油を少量含ませると、油分が回復し、針が錆びにくくなります。

ニードルに錆が付いていると羊毛に錆が移ることもあるよ!

羊毛に虫が湧く原因

虫が湧く原因は保管環境にあります。適切な条件で保管すれば羊毛フェルトの素材も作品にも虫が付くことはほとんどありません。

羊毛の保管方法

密閉して保管

ジッパーや蓋つきのケースに羊毛を入れて保管する方法です。虫が入る隙間が無いので長期保存できます。羊毛フェルトの作品を保管する場合は、ショーケースに入れるとインテリアとしても楽しめます。

適度な湿度を保てる風通しの良い場所に保管

密閉できない場合は、風通しが良く、湿度が高くなりにくい場所に保管しましょう。湿度が高いと虫が寄りやすい環境になるため、羊毛の近くに除湿剤を置いたり、除湿器を使って部屋の湿度を一定に保つのが効果的です。また、湿度計を置けば湿度の状態がすぐに分かるのでおすすめです。

防虫剤を使用する

防湿剤・防虫材の写真

羊毛にはケラチンという成分が含まれており、虫が好むエサとなるため、虫が寄ってきやすくなります。対策として防虫剤を使用すると良いです。防湿・防虫タイプを使用すると湿気対策にもなります

対策せずに作品を机においていたら小さい虫がついていたことがあるよ!

まとめ

ニードルは消耗品なので、錆びたら買い替えられますが、道具を大切にする心は作り手にとって重要だと感じます。作品も同じで、作った後のケアをすることで長く良い状態を保て、愛着も深まります。この記事が皆さんの羊毛フェルト活動のお役に立てれば嬉しいです。

今回は以上です。
楽しい羊毛ライフを!

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