この記事では「芯材って使った方がいいの?」「代用できるって本当?」という悩みを解決します。
- しっかりとした作品をスピーディーに作る場合に芯材を使おう!
- おすすめは「ニードルわたわた」「ランヴィエ生成り羊毛」
- 手芸綿で代用可能だが、質を求めるならおすすめを使う!
概要
今回の記事の内容をまとめました。

芯材とは?
羊毛フェルト作品の中綿として使用する羊毛のことです。ハマナカ商店の「ニードルわたわた」が有名です。わた状に仕上げてあるので、ニードルを軽く刺すだけで簡単にまとまります。このまとまった芯材の上から着色羊毛をニードルで刺して作品を作っていきます。
芯材は使った方が良い?
羊毛フェルトを作る際に芯材を使うかどうかは、作品の種類や目的によって異なります。芯材を使うことにはいくつかの利点がありますが、必ずしも必要ではありません。以下は利点になります。
- 時間の節約…芯材を使うことで作品の大部分を素早く形にすることができ、フェルト化する手間を減らすことができます
- 形状の安定化…芯材を使用することで、作品の形状が安定しやすくなります。特に細長い部分や立体的な形、繊細なデザインを作る際に役立ちます
- 全体像の把握…パーツが多い作品の場合、芯材で全パーツを作り、仮止めすることで全体像を知ることができます。ポーズやサイズの修正に役立ちます
逆に、ふんわりとした作品を作る場合は芯材を使わない方が良いでしょう。
芯材の種類
羊毛フェルトでよく使われる芯材を4種類紹介します。
ニードルわたわた

ハマナカ商店から販売されている商品で、初心者から上級者までずっと使える優れモノです。少ない回数で早く纏まるのでベースに最適ですが、値段が少し高いのがネックです。黒やピンク色も販売されています。
ランヴィエ生成り羊毛

ペレンデール鎌倉で販売しているベース羊毛です。ニードルわたわたと同じように使えます。送料はかかりますが、大量に買えばグラム当たりの値段は安くなります。ニードルや染色羊毛も売っているので一緒に買うとお得です。
手芸綿(ポリエステルタイプ)

手芸店で見かける普通の手芸綿も芯材として使用できます。数百gで販売しているので芯材を大量に使うならおすすめです。抗菌・防臭タイプを使うと保管面でも安心です。ニードルわたわたと比べるとまとまりにくさはあるので、質を重視するような販売用の作品を作る場合はニードルわたわたを使った方が無難です。
私の場合、KIYOHARAの抗菌・防臭手芸綿、TEJINのマイティトップⅡが問題なく使用できました。
百均の手芸綿
値段は最も安いですが、品質もそれなりです。芯材として百均の手芸綿を試したことがありますが、繊維がツルツルしていたため、全くまとまりませんでした。このようにメーカーによっては羊毛との相性が悪く、纏まらない場合もあるため、あまりおすすめしません。安く済ませたいのであれば、先ほど紹介した手芸店の手芸綿を使った方が良いです。
上記以外の代替品
以下は、私が使用したことがある少し変わった芯材です。
発泡スチロール・スタイロフォーム

非常に大きい作品を作る際の芯材の芯材として有効。発泡スチロールやスタイロフォームの上から、他の芯材をニードルで刺して固めることで、大きな芯材を作ることができます。制作時間とコストを節約することができるので、1メートルを超えるような作品を作る場合におすすめです。ニードルで刺していくと表面がボロボロになり、凹んでしまうので注意が必要です。
なお、加工の際はスチロールカッターで切断すると、切断面がボロボロになりにくいです。
毛糸

テクノロートや他の芯材にくるくる巻いて厚みを持たせた芯材で、細長いものを作る時に有効な方法です。刺す必要が無く、巻き始めと巻き終わりを接着剤で固定します。活用する機会は少ないかもしれませんが、こういう方法もあるという紹介になります。
まとめ
芯材を上手く活用することで、多様な形状や細部の実現が可能になるなど多くの利点があります。使ったことが無い方は、この機会に少し使ってみてはいかがでしょうか。
なお、今回は羊毛フェルト作品の芯材として「ニードルわたわた」や「ランヴィエ生成り羊毛」などを紹介しましたが、この他にも羊の工房パオさんの「フランスロール」があります。まだ使用したことが無いのでここで紹介します。(非常に使いやすいと噂!)
今回は以上です。楽しい羊毛ライフを~
コメント