ニードルは無理な力がかかったり、先端が硬いものに当たったりすると、簡単に折れたり曲がったりしてしまいます。この記事では、そんなときのニードルの対処法を紹介します。

よくあることだから焦らずに処理しよう!
忙しい人向けのまとめ
- 折れたり曲がったりした針は固いケースに保管
- 市区町村のゴミ出しルールを守ってまとめて捨てる
- 折れた針が見つからない場合は磁石で探す
ニードルが折れたときはどこにあるかを第一優先
絶対に避けたいのは、折れたニードルの破片をそのままにすることです。踏むとケガの原因になるため、まず破片を探すことを最優先にしましょう。
破片は5mm程度と小さく、すぐに見つかるとは限りません。作品の中に埋もれたり、床に落ちたりすると見つけるのが難しい場合があります。そんなときは、磁石を使うと便利です。
破片を探す


ニードルは鉄製なので、磁石に反応します。100円ショップで購入できるネオジム磁石がおすすめです。手の届くところに置いておけば、すぐに使えて便利です。
まず、作品に破片が埋もれているかどうかを確認します。破片がありそうな部分に磁石を当て、指先の感覚で反応を確かめましょう。
作品にない場合は、床や周辺を丁寧に探します。磁石を使うと、偶然破片を引き寄せられることがあります。
経験上、破片は作品の中に埋もれていることが多いので、まずは作品を重点的にチェックするのがおすすめです。
作品の中にある破片を取り出す



破片を取り出すには、先が細いペンチやピンセットを使います。破片が見えている場合は、そのまま慎重に取り出しましょう。このとき、破片を押し込まないよう注意してください。
破片が見えない場合は、手芸用のハサミで作品を少し切り開くと取り出しやすくなります。破片をハサミで切らないよう注意しましょう。切り開いた部分は後で修復できるので、安心して作業を進めてください。
取り出した破片は固いケースの中に入れる

ニードルは折れやすいので、破片をケースに保管し、まとめて捨てるのが便利です。ケースは針が突き出さない硬い素材のものがおすすめです。
ニードルが曲がってしまった場合は、使い続けると危険なので、ケースに入れて処分しましょう。
ニードルの捨て方は、お住まいの地域のゴミ出しルールに従ってください。(私の地域では、針を厚手の紙に包み、家庭ごみ指定袋に「危険」と記載して出します)
ニードルが折れる、曲がる原因
ニードルの先端が硬いものに当たったり、刺している途中で変な方向に力を加えたりすると、折れたり曲がったりします。
また、作品の骨組みに針金を使っていると、ニードルが針金に当たって折れることがあります。その場合は、テクノロートを使うのがおすすめです。樹脂製なので、ニードルが当たっても折れにくいです。また、作業机にニードルが当たる場合は、フェルティングマットを使用しましょう。
変な方向に力が加わってニードルが折れる場合は、真っ直ぐ刺すことに慣れる必要があります。最初はゆっくり丁寧に刺してみてください。
余談

針供養(はりくよう)
針供養とは、折れたり使えなくなった針や針道具を供養するための日本の伝統行事です。
針供養は毎年2月8日または12月8日の「事八日(ことようか)」に行われます。この日に使えなくなった針を神社や寺院に持ち寄り、豆腐やこんにゃくなどの柔らかい食べ物に刺して供養します。柔らかい食べ物に刺すのは、針が最後に穏やかで柔らかい場所に休めるようにという意味があります。
いつかワークショップに参加したいのですが、平日開催だったり、都合が合わなかったり、近場で開催されていなかったりで、まだ一度も参加できていません。ぜひ一度訪れてみたいです。
破片探知機
金属探知機を使う方法もあります。羊毛フェルト専用ではありませんが、数千円で購入できます。私は使ったことはありませんし、需要はあまりないかもしれませんが、こんな選択肢もあるということで紹介します。
おわりに

ニードルは消耗品なので、丁寧に使っていてもいずれ折れてしまいます。折れたニードルを適切に処理すれば、安心して作業を続けられます。作品作りを楽しみながら、安全にもしっかり配慮しましょう。
今回は以上です。
楽しい羊毛ライフを!
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